あけましておめでとうございます。
新年早々地震が発生し大変な幕開けになりましたが、被災地のいち早く復興を願っております。
今回は、石垣について少しお話したいと思います。
現在の新築住宅棟でまずもって石垣を積み上げる事はほぼほぼないですよね、その大部分がコンクリート製品に置き換わっています。
今回の地震でも金沢城の石垣が一部崩壊しましたが、石垣の積み方には大きく3種類あります。
古い順から、野面積み、打込ハギ積み、切込ハギ積みの3種類です。
野面積み:未加工の自然石を積み上げた石垣。勾配をあまり急にすることができず、高く積むことが難しい。「野面乱積み」と「野面布積み」があります。
打込ハギ積み:石材の接合部を加工して、石材間の隙間を減らし、隙間に間詰石を詰めた石垣。「打込ハギ乱積み」と「打込ハギ布積み」があります。
切込ハギ積み:石材を徹底的に加工し、石材間に隙間を全く無くした石垣。石垣積みは、野面積み、打込ハギ、切込ハギの順に進化して完成された。「切込ハギ乱積み」と「切込ハギ布積み」があります。
乱積みと布積みの違いは、横目地が通っている方が布積みです。
この金沢城の石垣、乱積みですが、3種類の積み方を見る事ができる貴重な城跡です‼
皆さんもそんなことを気にしてみていると面白いかもしれませんね。
まことに崩れたのは残念ではございますが、復旧を切に願っております。
(堀@施工チーム)