【プロが解説】立地で選ぶなら「建売」を推奨!理由や注文住宅との違いを解説!
目次
そもそも建売住宅とは?
建売住宅とは、不動産会社や建設会社が土地を取得し、住宅を建設した上で、土地と建物をセットにして販売する住宅のことで「分譲住宅」とも呼ばれています。土地探しや住宅の設計を自分で行う必要がなく、あらかじめ決められた設計プランに基づいて建築された完成済みの住宅を見学し、気に入ったものを選ぶことができます。販売のタイミングは物件によって異なり、以前は建物が完成してから販売を開始するのが一般的でしたが、近年では、着工前や建築中の段階から販売を開始するケースも増えています。
建売住宅に好立地な理由は?
建売会社は独自の仕入れルートを持っているから!
建売住宅が好立地に建てられる主な理由は、建売会社が不動産市場に広範なネットワークを持ち、好条件の土地情報を早期に入手できるためです。建売会社にとって、土地の仕入れは事業の成功を左右する重要な要素です。そのため、建売会社は独自のルートを通じて、不動産会社や金融機関から直接、土地の情報を得ることができます。多くの不動産会社は、土地の情報を一般の市場に公開する前に、まず建売会社に提供しているのです。その結果、立地が良く、価格も手頃な土地は、市場に出回る前に建売会社が購入してしまうことが多くなります。
一方、注文住宅を建てる場合、土地探しの段階では、すでに良質な土地の多くが建売会社に買い取られているため、残された土地の中から選ぶことになります。マイホームの立地を重視する場合、土地から探す注文住宅よりも、建売住宅の方が良い選択肢となる場合が多いでしょう。
その他、建売物件のメリットは?
建売住宅ならではの「注文住宅に比べて低価格」「内見後の購入が可能」「短期間での入居」「土地と建物がセット」などたくさんのメリットで、多くの人にとっての魅力的な選択肢となっています。下記記事では「建売住宅のメリット」について詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください!
関連記事:『建売にはデメリットが多い?注文住宅との違いや知っておくべきポイントを解説!』
建売住宅購入時の10の注意点
建売住宅の購入には、物件自体だけでなく、周辺環境や引き渡し後のサポートなど、様々な角度から検討することが重要です。下記の注意点を踏まえて、慎重に物件を選びましょう。
1. 追加費用(オプション)の確認
建売住宅の物件価格には、土地価格、建物価格、消費税が含まれています。ただし、生活に必要な設備の一部はオプション扱いになっている場合があるため、追加費用を把握しておく必要があります。
2.周辺環境をリサーチ
建物だけでなく、周辺環境も住みやすさに大きな影響を与えます。買い物施設や公共機関へのアクセス、治安などを、平日や休日、昼夜を問わずリサーチしてみましょう。
3. 点検口の有無を確認
床下や天井裏などのメンテナンスに必要な点検口の有無や位置を確認します。点検口がない場合、トラブル発生時の対応が難しくなる可能性があるので備えておきましょう。
4. 生活スタイルに合わせた条件(優先順位)を決める
建売住宅は間取りや設備が固定されているため、すべてを理想通りにすることは難しいです。生活スタイルに合わせて、譲れない条件を優先順位付けしましょう。
5. 内見時にポイントを押さえて性能チェック
内見の際は、間取り、日当たり、風通し、コンセントの位置と数、騒音などをチェックします。限られた時間で効率的に確認するために、ポイントを押さえることが大切です。
6. 未完成物件の引き渡しは避ける
大前提として未完成物件の引き渡しは、トラブルのリスクが高いため絶対に避けてください。完成済みの物件を引き渡してもらう安心な取引をしましょう。
7. 住宅の性能を確認する
住宅の性能は、色々な形で品質評価がされています。耐震等級や省エネ基準などどんな評価がされているか確認が必要です。ローンや保険、売却時などで有利な場合が多いです。
8. 地盤調査の結果確認
地盤に問題がある場合、建物の倒壊や沈下のリスクがあります。地盤調査の結果を確認し、問題がないかをチェックしましょう。
9. アフターサービスの内容を確認
引き渡し後のトラブルに備え、アフターサービスの内容や保証期間、問い合わせ先を確認しておきます。
10. 現場写真をチェック
建売住宅は建築過程を確認できないため、品質管理が徹底されているかを確認する必要があります。建設中の現場写真などを確認させてもらうのも一つの方法です。
この記事を書いた人
Aori
住宅事業部 開発チームリーダー/表面的には分からない土地や周辺の環境も、長年地域に根ざして土地開発を行ってきたからこそ、「場所・時・暮らし」すべてのバランスが整った土地選びには自信があります/宅地建物取引士