岡山県新庄事業所

鳥取県との県境に位置する、岡山県新庄村。
緑あふれる豊かな自然に包まれたこの場所に、新庄事業所はあります。
その主な目的は、1,385haという広大な面積を占める社有林の維持・管理。尾根付近の630haは天然林を残しつつ、
その他755haはスギやヒノキの植林地として現在も施業しています。
環境を守りながら木を植え育て、大切に使い、また植える。そうして適正な森づくりを実践しています。

人工林を健全な状態に保つために、手入れは欠かせません。当社では下刈、枝打、除伐、間伐、森林作業道の開設・維持といった人工林の育成に必要な施業を実施。スギやヒノキなどの針葉樹だけでなく、広葉樹を含む多種多様な樹種を植林し、これまでとは異なる「新しい森づくり」を推進しています。木が育つには長い年月がかかります。現在ある森林も、先人たちが大変な苦労をして育ててきたものです。今を生きる私たちも、将来を見据えた森づくりをしなければなりません。森林の多様性が保たれるように植林や手入れの方法を工夫し、次世代につながる挑戦を続けていきます。
同時に、下流域へ清らかな水を供給する森林の公益的機能を十分に発揮できる健全な森づくりこそ、私たちに課せられた使命でもあります。

鉈・刈払機・ チェーンソーなどの道具や林業機械を使用するとはいえ、 自然相手の仕事ですので苦労することも少なくありません。体力的にもきつい仕事です。しかし、森の変化を実感するたびに、ほかでは得られない達成感を味わえます。生まれ変わった森は、まるで喜んでいるようにも見えるから本当に不思議です。新庄事業所のメンバーたちは、夏の暑い日も冬の寒い日も、そして今日も森を守るために 駆け回っています。

地域の小学生向けに「森の学校」、中学生には林業の現場の「職場体験」プログラムを提供しています。自分の目で見て、聞いて、体験することは大人になってからも忘れられない貴重な経験となるはずです。
一部の山林は、全国でも数十ヶ所のみとなる森林セラピー基地として活用。県外を含む、多くの方々が癒し効果を実感できる場です。
2005年10月に開催された「晴れの国おかやま国体」 の山岳（縦走）競技では、 クニロクの森林がコースとして選定されました。さらに2016年からはトレイルランニング「FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO」のコースとして、大会に協力しています。