環境への取り組み

森づくりのこだわり

100余年にわたり、林業を起点とした事業展開しています。

創業以来、森を愛し、木を慈しむ心を大切にしています。

森づくりのこだわり

21世紀を迎え、環境問題が深刻化するにつれ、 ますます森林の持つ公益的機能(水源涵養・治山治水・CO2吸収…)
に注目が集まっています。
國六は明治31年の創業以来100年余りにわたり、 林業を起点とした事業を展開してきました。
現在は岐阜県と岡山県に山林を所有し、
それぞれ環境に配慮した森づくりを行っています。

森林が果たす大切な役割と現状。

森林は、水を蓄え供給する水源涵養機能だけでなく土砂崩れを防ぐ治山治水
機能、地球温暖化の原因の一つといわれる二酸化炭素を吸収する機能、
また様々な生物が生息できる環境を提供する生物多様性機能や人が
リラックスできるような保健休養機能等を有しています。
このように森林は、私たちにとって重要な役割を果たしています。

森林には、自然の状態のままの天然林と、人が植林をして育ててきた
人工林があります。
人工林は人が手入れをすることによって成り立っています。
しかし、現在では残念ながら手入れをされることなく放置されている
森林が数多く存在します。
それは近年の大雨や台風による土砂災害の原因の一つになっているのかも
知れません。

森づくりのこだわり
▲上空から見た岡山県の山林

森づくりのこだわり
▲冬の山林風景

國六の森林との関わり方。過去から現在、未来へと続ける取り組み。

國六の山林のうち、約半分は人工林になっています。この人工林では、森林の持つ公益的機能を十分に発揮できる ような施業に取り組んでいます。その例として、一度に大きな面積の森林の伐採を行わない(非皆伐施業)、 針葉樹と広葉樹を混在させる(針広混交林施業)、様々な樹種・樹高の木が存在する(複層林施業)森林をめざす 施業を行っています。

残りの半分の山林は広葉樹からなる天然林になっています。 中には樹齢100年を超えるようなブナの森もあります。特に岡山県の山林の一部は、大山隠岐国立公園にも 指定されている非常に貴重な森林となっています。 我々は、このような自然の宝庫ともいえる天然林の保全にも取り組んでいます。

森づくりのこだわり
▲人工林のスギ林

森づくりのこだわり
▲国立公園にも指定されている貴重な天然のブナ林

森づくりのこだわり

森は現代に生きる私達にとって安らぎを与えてくれる場所でもあります。木々の間を通り抜ける風や木漏れ日を 感じ、小川のせせらぎや鳥のさえずりを聞き、何百年もの年輪を刻んできた大木に触れることで、普段の生活の 中で忘れかけていた何かを思い出させてくれるような気がします。このような森を守り、次世代に伝えていくの も私たちの務めであると思います。
これからも、自然との共生を目指し、森を愛し、木を慈しむ心を大切にしていきます。

『クニロクの森』の環境保全機能

森林は、水も炭素も蓄える天然のダム

近年、森林は木材生産だけでなく、様々な公益機能を持つという点で注目を集めています。
森林の持つ公益機能には、水源涵養機能(緑のダム等)や大気保全機能(二酸化炭素の吸収等)などが挙げられています。 特に大気保全機能については、地球温暖化に与える影響から大きな期待が寄せられています。

林野庁の報告によると、全国の森林約2,510万ヘクタール(ha)で年間約9.700万トンの二酸化炭素を固定しています(※1)。
國六では、岐阜県と岡山県に合わせて約2,650ha(名古屋ドーム550個分)の山林を保有しております。全国の森林に占める割合から計算すると、弊社社有林は年間約10,200トンの二酸化炭素を固定していることになります。これは31,875人が1年間に排出する二酸化炭素の量に相当します。

林野庁では、大気保全機能を始めとする森林の公益機能の評価価値を、全国の森林全体で70兆2,638億円としています。全国の森林に占める割合から求めると、弊社社有林は74億1,209万円の公益的価値を有していると試算されます。

※1 二酸化炭素固定量/年間=年間成長量×材容積量×炭素換算率×樹幹に対する
    木全体の比率×二酸化炭素換算率

森林の公益機能(1年当り)の評価額

森林の持つ多面的機能の内、評価可能なものを民間研究所が試算したもの。
弊社社有林分評価額については、全国の森林に占める社有林の面積割合を基に計算。

森林の持つ多面的機能 評価額(全国) 評価額(弊社社有林)
二酸化炭素吸収  1兆2,391億円 1億3,071万円
 化石燃料代替 2,261億円 2,385万円
表面侵食防止 28兆2,565億円 29億8,076万円
表層崩壊防止 8兆4,421億円 8億9,055万円
洪水緩和 6兆4,686億円 6億8,237万円
水資源貯留 8兆7,407億円 9億2,205万円
水質浄化 14兆6,361億円 15億4,395万円
保健・レクリエーション 2兆2,546億円 2億3,784万円
総  額 70兆2,638億円 74億1,209万円

資料:『図説 森林・林業白書』

森林の持つ公益機能を活かした森づくり

手入れの行き届いた、体力のある森づくり

適度な伐採→植林作業
▲適度な伐採→植林作業に
 よって若く元気な森林を保つ

2008年より、京都議定書に定めた炭素排出削減の目標を達成しなければならない 『第一約束期間』 がスタートしています。
京都議定書の炭素削減目標の達成には、森林による炭素吸収を考慮することが出来るのですが、対象となる森林は『1990年以降に人為活動(植林、森林経営等)が行なわれた森林』に限られます。 つまり、いくら森林があっても、手入れをせずに放置したままでは、削減目標の達成には貢献できないのです。

適度な伐採→植林作業
▲下草の繁茂した森林は土砂流出を防ぐ

私たちは社有林の整備に努め、炭素排出削減の目標達成に貢献します。

同時に、山林の手入れをしっかりと行うことで、より高い森林の公益機能を維持し、近年増加している土砂災害を防ぎ、災害に強い体力のある森をつくっています。

木造住宅は第2の森林。

快適に末永く暮らせる住まい、それは人にも環境にもやさしい住宅

私たちは100年以上にわたって森林と関り続け、木と共に事業を行ってきました。森を育て、プレカット(工場であらかじめ必要な形に木材を加工しておく事)により効率よく木材を使用し、在来工法で建てた住宅をアフターメンテナンスにより末永く利用して頂く。こうして長期間にわたり炭素を木材内に固定しておくことも、私たちに出来る地球環境への貢献のひとつであると考えています。

適度な伐採→植林作業
▲加工済みの材料により、コストも廃材もカット

木造住宅は鉄骨プレハブ住宅と比べて、建設に必要な材料を製造する際に放出される炭素を、7割程度削減できます(林野庁資料より)。
また弊社では施工の際、江南プレカットセンターにて加工した木材を使用しています。そうすることで、建設現場で発生する廃棄物を減少させ、環境負荷を軽減することが出来ます。

適度な伐採→植林作業
▲永く使い続けることで、環境負荷を軽減

日本の一般的な木造住宅では、木材中に約6トンの炭素が貯留されています(日本木材総合情報センター資料より)。しかし、建物を解体し、木材を焼却してしまうとせっかく蓄えられていた炭素が再び大気中に放出されてしまいます。 木材を使用している間、炭素は固定され続けるため、炭素の排出を抑えるには、木材を長期間使い続けることが大切です。 弊社では、35年間アフターメンテナンスにより、住宅を末永く使用するためのお手伝いをさせていただいております。