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2019年9月20日 金曜日

私の読書日記50 蜜蜂と遠雷 恩田陸

20190921 2016年下期直木賞、2017年の本屋大賞をダブル受賞という史上初の栄誉に輝いた小説です。本屋大賞受賞に必要な面白さと、直木賞が求める文学性、いずれも兼ね備えた本と言えるでしょう。

(あらすじ)

 3年毎に開かれる芳ヶ江国際コンクールを目指し、多くのピアニストたちが日本に集結している。コンクールは一次予選、二次予選、三次予選、本選と2週間に亘る長丁場の戦いである。主要なピアニストは以下の4人。

 栄伝亜夜は20歳。5歳の時、天才少女として華々しくデビューし活躍したが、13歳で母を亡くしたことのショックでピアノが弾けなくなり、今大会に復活を賭けている。

 高島明石は28歳。学生時代に実績はあるが卒業後は音楽界には進まず楽器店で働いている。今大会は年齢制限ギリギリで最後のチャンスである。

 マサル・カルロス・レビィ・アナトールは19歳にして優勝候補。日系3世ペルー人の母とフランス人の父を持つ。少年時代、日本に滞在経験あり。

 風間塵は16歳。父が養蜂業者で採蜜のため移動の旅をして暮らしている。全く無名であったが、ヨーロッパの地区予選で見いだされる。なぜかピアノの大家ホフマン氏の推薦状がある。

(感 想)

 音楽、それもコンクールを題材にして小説が成り立つのか。文字で音楽を表現し、読者を引き込むことができるのか。そんな疑問が湧きますが、見事にそんな不安を打ち砕き、次々と音楽が飛び込んで来ます。4人の人生、音楽性、それぞれの違いを見事に言葉で表現し、個性を際立たせます。

 それにしても、ピアノコンクールの過酷なこと。一次予選は課題曲3曲を20分、二次予選は課題3曲とコンクールのために作曲された課題曲で計40分。三次予選は任意の曲で60分。本選は指定の曲をオーケストラと共演。これらを描き分ける作者の能力に脱帽です。

 作者はモデルとなった浜松国際音楽コンクールを4度に亘りフル観戦。つまり、この小説の準備と完成には10年ほどかかったことになります。それだけの思いのこもった作品なのです。

(映画化

 本作は映画化され、10月4日封切の予定です。主演の4人は栄伝に松岡菜優、高島に松阪桃李、マサルにミャンマー出身の俳優森崎ウィン、風間塵に新人の鈴鹿央士が起用されました。彼らが演奏するピアノも日本を代表するピアニストたちが担当します。こちらも楽しみです。

(M.T@総務部)

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