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2016年7月28日 木曜日

私の読書日記32

陸 王

 池井戸潤

s20160728池井戸潤の作品をこのブログで紹介するのは4度目になります。もちろん一番多いのですが、私が好きな作家だからと言うより、今、日本で一番人気のある作家でヒット作が多いが故だと思います。

さて、今回の主人公は足袋屋の社長です。足袋と言えば、今は和装にしか使われませんが、以前は建築業界の職人さん方にとって地下足袋は必需品でしたし、子供の運動会では運動足袋が主流でした。私も子供の時は履いて走ったものです。

しかしながら、近年需要は大きく減少し、足袋を作るメーカーもどんどん廃業。足袋一筋100年を超える家業を続けてきた「こはぜ屋」の四代目社長、宮沢もそのような現状と将来を憂い、この先どうして行こうか悩んでいます。

<あらすじ>

 会社の将来のため、何か新事業を立ち上げねば、と考えていた宮沢は運動靴の製作に自社の足袋の技術を活かせないかと思いつく。スポーツインストラクターに相談したり、実業団の陸上競技チームを紹介してもらったりして、研究開発がスタート。

技術的な面では、倒産したベンチャー企業が死蔵していた特許技術を活用できたりして、これまでにはないソフトで軽くかつ耐久性が高く、怪我をしにくい靴「陸王」を開発。世に出そうとするが、既存の大手スポーツ用品メーカーのアトランティスに悉く妨害され、販売はスムーズに進まない。しかし、その情熱に感銘を受けた、某実業団陸上部の茂木が陸王を履いて競技に出ることを決意。元日の「ニューイヤー駅伝」で快走し、これが陸王のデビュー戦となった。

上々のスタートを切った「陸王」だったが、その前にはとんでもない事件が次々と起こり、運動靴事業からの撤退を決断しなければならない危機が到来する。

<感想>

 さすが池井戸潤!とうなりたくなる展開です。次々とヤマ場がやってきて、あっという間に時間が過ぎて行きます。ニューイヤー駅伝の模様などは、テレビの実況中継より生々しく、ハラハラドキドキしっ放しです。

そして業界のことをよく調べてあることにも感心します。氏の専門分野ではないでしょうが、足袋業界やスポーツ業界の状況。靴に関しても、どういう走りが怪我が多いのか、どういう靴が理想なのか、かなり専門的です。

登場人物は皆キャラが立っていて“善玉”“悪玉”がはっきりしていています。これらの登場人物が躍動し、最後は勧善懲悪型の展開で必ずハッピーエンドで終わり、読み終わってすっきりするところが氏の作品が広く受け容れられる要因ではないか、と改めて思いました。近いうちにドラマ化されることは確実でしょう。

(M.T@総務部)

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