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2014年12月2日 火曜日

私の読書日記24

ゼロの迎撃

安生 正

t20141202 安生正(あんじょうただし)氏は、本作がデビュー2作目という新進の作家です。ですが、デビュー作となった「生存者ゼロ」は文庫になりヒットしています。

<あらすじ>

 201X年7月のある日、強力な台風が関東地方を直撃し、暴風雨が吹き荒れる深夜、東京都江東区のマンションが突然、武装グループに襲撃される。同時刻、都内各所で爆発事件が起こる。襲撃部隊と警察の銃撃戦が起きるが、日本が誇る特殊警察部隊SATは一瞬の内に壊滅、千葉から応援部隊を派遣しようとした自衛隊輸送用ヘリコプター7機が全て撃墜され、警察、自衛隊双方に多数の犠牲者が出る。そして政府各官庁のHPは何者かに乗っ取られ「明日朝までに東京を殲滅する」という予告が出される。

 敵の正体は?背景は?規模は?狙いは?どうやって国内に潜入したのか?これらが全く分からないまま、国家安全保障会議が開かれるが、様々な国内法にがんじがらめに縛られた状態で、自衛隊の出動すら決められない。まして米軍に出動要請など、もし米軍の放った銃弾で一般市民が犠牲になったら、と考えるととてもできない。

 そんな中、自衛隊の情報分析官である真下俊彦は、相手が北朝鮮の特殊部隊であり、核爆弾を持ち込んでいる可能性があることを突き止める。残された時間は数時間。「明朝、東京が核攻撃を受ける」危機を回避するために、敵を追い、拠点に迫る。

<感想>

タイトルである「ゼロの迎撃」のゼロとは、国内で起こる敵国の武装攻撃に対して、迎え撃つ日本側には何ひとつ準備ができていないことを言っているのではないか、と思います。日本の防衛は、水際で敵を迎え撃つことを想定しているので、外からの攻撃に対しては備えがあるものの、国内で起こる攻撃に対しては全く無力であり、様々なシビリアンコントロールで身動きできないこと、決断に時間がかかることを敵は見抜いており、日本のその弱点を突いてきます。

自衛隊の出動を決断した時の梶塚首相のスピーチは感動的です。

この小説のような設定が荒唐無稽なこととは思えず、あり得ない話ではないと思います。そのような場合の備えが、法的な整備も含めて全然できていない。作者はこのような日本の防衛面での大問題を提起しているのだと思います。

そのような難しい問題はともかく、ストーリーは展開がスリリングで手に汗握り、久しぶりに夜更かしをしてしまいました。私の中では今年のベスト作品です。年末の「このミステリーがすごい」での上位ランクインや、次回の本屋大賞などいくつかのポピュラーな文芸賞にノミネートされることになるのでは、と予想します。

映画化されるとしたら、首相は北大路欣也しかいない。主人公の真下は・・・ウーン、また岡田准一という訳にもいかないし、竹ノ内豊くらいかな・・・などと想像して読むのも楽しいものです。

(M.T@総務部)

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