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2013年10月10日 木曜日

私の読書日記(14)

画像 永遠の0                                               永遠の0(ゼロ)                   百田尚樹

 本年2月26日のブログで採りあげた「海賊と呼ばれた男」の作者、百田尚樹氏のデビュー作です 鉛筆

単行本としては2006年に出版されましたが、文庫化されて大ブレイク、250万部のベストセラーとなっているようです。映画化もされており、12月に公開されます TV

(あらすじ)
 26歳の佐伯健太郎とその姉の貴子は自分たちの現在の祖父は祖母が再婚した相手であり、血はつながっておらず実の祖父が別に存在していたことを知る。そして母の実の父親であった祖父、宮部久蔵は第二次世界大戦当時、航空隊のパイロットであり、特攻隊として死んだことを知り、どのような人物であったのか興味を持ち、調査を始める。

 各地の戦友会に手紙を書き趣旨を告げ、祖父を知っている人を紹介してもらう。祖父と同年代であれば80代後半。多くの方が亡くなっているはずだがそれでも何人か、祖父を知っている人たちがいた。二人はその人たちに会いに行く。

 最初訪ねた老人からは「宮部は航空隊一の臆病者だった」と蔑んだ言い方をされ、ショックを受ける。「宮部は生き延びることばかりを考え、戦場では逃げてばかりだった」と。

 しかし、続いて何人かの老人の話を聞く内に、次第に宮部久蔵の「臆病」の真相が明らかになっていく。宮部はゼロ戦のパイロットとして素晴らしい技術を持っており、出撃すれば必ず何機か敵の戦闘機を撃墜し、味方の命を何度も救い、それでも決して敵機には撃墜されることはなかった。「臆病者」と呼ばれたのは、常に死と隣り合わせのパイロットであるのに、生き延びることを優先し、無謀な戦いを決してせず、部下にも死に急ぐ戦いはしないよう、厳に戒めていたからであった。あの当時、戦地においては「生きて帰りたい」とは絶対に口にしてはならない言葉だったのだ。

 宮部はなぜ生き延びようと決意していたのか。そして、それだけ生に執着していたにもかかわらず、なぜ最後は特攻隊に志願して死んだのか。それらの大きな疑問を抱きながら調査が続き、元戦友たちが宮部の実像を語っていく。そして、最後に二人が行きついた先は……。

(感想)
 第二次世界大戦時の特攻隊を扱った小説です。主人公など人物の設定はフィクションと思われますが、真珠湾以降の戦闘の推移やゼロ戦の戦闘能力、いつくかの実際の戦闘シーンはとてもリアルで実話に基づくものと思われます。

 読み進むに連れ、なぜ日本はあのような勝算のない戦いに突入してしまったのか、そしてなぜ、誰の目にも敗色濃厚となった段階で戦争を止めることができなかったのか、強い疑問と憤りを感じます。当時の陸軍や海軍の幹部や参謀たちが現実を直視せず、国民にはウソばかりを伝え、精神論だけで国民や兵士に戦争の継続を強要し、尊い命が失われていった事実が浮かびあがります。その象徴の一つが特攻隊です。

特攻隊は志願の形を取ってはいますが、その実態は命令なのです。兵士に死を命じるのです。その特攻隊も緒戦こそ戦術としての効果はあったものの、米軍に研究され、後には飛び立った戦闘機はほとんど敵艦まで到達できず、途中で撃ち落とされているのです。そういう状況の中でも作戦は繰り返され、若い兵士たちは「祖国を守るため」と信じ飛んで行ったのです。

  私たちのような世代も「戦争を知らない子供たち」と呼ばれたくらいで、戦争の実態を知りません。まして、今の若い世代であれば戦争は歴史上の出来事であり、自分たちには関係のない遠い過去の話でしょう。そんな人たちにこの本を是非読んで頂きたい。映画も観てほしいですが、その前に是非読んでほしい。読み始めれば感動のラストまで本が手放せません。心揺さぶられる本です 本

(M.T@総務部)

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