私の読書日記27

2015年3月4日 水曜日

窓から逃げた100歳老人

ヨナス・ヨナソン

t20150304書店で見ていて、タイトルと表紙の面白さについ手に取ってしまった1冊。作者のことも内容も全く知らずに読み始めました。

(あらすじ)
 アラン・カールソンはスウェーデンの、とある田舎町の老人ホームで100歳の誕生日を迎えていた。その日、スタッフ一同が市長も呼んでお祝をしてくれることになっていた。しかしアランはそれが嫌でたまらない。その老人ホームは規則が多く、それまでの人生を自由に過ごしてきたアランには窮屈だし、施設の所長ともウマが合わず、誕生日を祝われるなんでまっぴらご免。パーティ開始の1時間前、スリッパのままこっそり窓から逃げ出した

 バス停まで逃げると、近寄ってきた若い男に、トイレへ行きたいからスーツケースを預かってくれないかと頼まれ、預かると男がトイレから戻る前にバスが到着。アランはスーツケースを持ってバスに乗ると、バスは発車。男はその場に取り残されてしまった。

  このスーツケースが問題の火種。実は、若い男はギャングの一味で中身は麻薬取引で得た現金。とんだしくじりをした男は老人を追う。一方、アランの失踪が発覚した老人ホームでも大騒ぎになり、警察が捜索を開始。

 警察とギャングの双方から追われる100歳老人のドタバタ逃走劇がここから始まる。

  逃走劇と並行して、アランの100歳までの波乱に充ちた人生が綴られる。10歳で父母を亡くし、ダイナマイト工場で働き始めたアランは、爆発の専門家になっていく。その腕を買われてスペインの内戦に参加。フランコ将軍を救ったり、米国に渡り原爆の知識を伝えトルーマン大統領と友人になったり。はたまた中国に渡り、捕虜になっていた江清(毛沢東の妻)を助けたかと思えば、イランでつかまり牢獄に入れられたり、そこを脱獄後スウェーデンに戻っていたら拉致されてソ連の収容所へ入ったり、と奇想天外なストーリーが展開する。

(感想)
 逃走劇の方は、「ブレーメンの音楽隊」のように行く先々で仲間が増えて行き、「ホームアローン」のように追手が次々とヘマをして、映画を見ているように笑えます。

 アランの人生ストーリーの方は、上記の他にもアインシュタインの弟(実在?)やスターリンブレジネフチャーチル毛沢東金日成、(10歳の頃の)金正日ら当時の世界各国の指導者たちが総出演。とにかく破茶滅茶なストーリー。

 そして、最後にこの二つのストーリーが合流し大団円。読んで何も得るところはないですが、馬鹿馬鹿しくて楽しい時間を過ごせることは保証します。 既に映画化されていて、日本でも昨年秋に公開されていたようです(タイトル「100歳の華麗なる冒険」)。
http://www.100sai-movie.jp/

(M.T@総務部)